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自分で手を動かしたからこそ
大学院博士前期課程2015年修了
木目歩美
- Q1現在のお仕事の内容を教えてください!
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人工衛星を追跡するパラボラアンテナや関連するシステムを開発・維持する仕事をしています。人工衛星がロケットから分離された瞬間からがこの仕事の本番です。衛星の健康状態をモニタしたり制御信号を送ったり、衛星や地上システムの開発者をはじめ、様々な人と協力しながら、安定した運用を提供するのが役目です。学生時代はアンテナに全く関係ないX線が専門だったので、できるだけ現場に行って知識を吸収するのは欠かせません。
- Q2在学中の印象深い思い出は?
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研究室で新しいテーマの研究に、立ち上げから実験まで携わったことです。シミュレーションから制御プログラムを組んでの実験まで、手を動かして作業ができたのは大きな経験になりました。毎日目の前にあることに全力で取り組んでいた記憶しかありませんが、そのおかげで新しい問題に直面したとき、突き進んでいく度胸がつきました。まさか宇宙に携わるお仕事に就くとは夢にも思いませんでしたが…(笑)
- Q3大学で学んでよかったことは?
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「これ、授業でやったな」と思いながら仕事をすることがよくあります。人工衛星を追跡するパラボラアンテナの開発 ・ 維持が今の私の仕事で、大学で研究していた X 線ミラーの形状計測とは分野が異なります。にもかかわらず大学の授業を思い出すのは、物理工学科目で扱う “ ものづくり ” が最先端技術に直結しているからだと思います。研究発表の機会も多かったので、人に伝える力も身につきました。勉強して終わりではなく、社会に出たとき、あれにはこんな意味があったんだ!と思える学びが、“ 精密 ” にはあります。
- Q4工学部を受験する受験生にひとこと!
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私が工学部で学んだのは意外にも、プレゼンテーションや文章を書いて「伝えること」でした。専攻分野を極めるのはもちろんですが、研究や学問の枠を超えて自分の糧になってくれるものを、ぜひ見つけてください!